横須賀市社会福祉協議会ボランティアセンター ロゴ

ボランティアニュース(150号) (平成21年5月号)

          
孤軍奮闘
〜一人でもがんばるボランティア活動〜
 一人はさみしいけど、案外自由なボランティア活動。グループ活動とは違い、一人で活動しているため、自分の都合の良い時にボランティアができる。
 今回は孤軍奮闘、個人でボランティア活動している野村さん、堀井さんに話を伺った。
ギターを弾く野村さん ギター片手に演奏活動  野村正紘さん(67才)はボランティアのギタリスト。学生時代に高名なギター演奏家阿部保夫氏に4年間師事し、基礎からみっちり勉強した。その後30年のブランクがあったが、定年退職後、趣味を再開し、64才から市内の老人福祉施設で演奏活動を始めた。
 ゴールデンウィークも間近な4月23日、新緑が美しい武山の麓の愛光園で、演奏会の前に野村さんに話を聞いた。 「最初は皆にギターを聴いてもらいたくて弾いていましたが、最近は参加型、聴くだけでなく歌ってもらうようにしています。その方が皆さん生き生きと楽しそうです。施設の職員も大変協力的で、皆が楽しく歌えるよう雰囲気作りをしてくれます。始めた頃はひと月に1回のペースでしたが、聴き手の反応に手応えを感じ、自信を持ちました。2008年は大ブレイクして、毎月10ヵ所、年間116回の演奏をこなしました。
 その日のプログラムを見せて頂いた。皆で歌う曲はどんぐりころころ、やしの実、花など15曲、皆に聴いてもらう曲は春よ来い、見上げてごらん夜の星を、高校3年生、悲しい酒など7曲、常時300曲以上のレパートリーを練習されるそうだ。
 当日、愛光園の玄関で70才前後の老婦人から「ギターの演奏をとても楽しみにしています」と声をかけられ、野村さんもうれしそうだった。
        捨てる前に再使用 意外と楽しい古切手収集 堀井さんと手がけた作品
 「古切手収集ボランティア」の堀井捷司さん(77才)に、4月末日、ボランティアセンターで、活動の内容等について伺った。堀井さんは市内在住の男性。このボランティア活動は、平成8年の退職後、2、3年は碁、将棋を楽しみ、そのあと始められた。
 各所から集められた古切手をボランティアセンターから受け取り、自宅でゴミを取り、選別・水洗い・乾燥・種類別に区分けする。水洗いは、のりを取りのぞくため、しばらく水につけた後、2、3回水をかえて洗い、乾燥させる。一枚一枚重ならないように干す。こうして仕上がった古切手は、種類別や月日別に保管しておく。それを使ってラップの芯、菓子箱、段ボールに貼って、ペン立て、状差し、小物入れなどの作品にする。こうして出来た作品は、障害者週間の時に街頭などで配られたり、ボランティアセンターで展示されたりする。
 堀井さんは、約束だからと毎週木曜日に、天候にかかわらずセンターまで30分程歩かれる。これが元気の秘訣であり、丈夫なうちは「古切手収集ボランティア」を続けたいと話して下さった。
 作品を見せていただいて、根気のいるこの活動を、長年お一人でやってこられたことに、頭を下げずにはいられなかった。
助け合いの風はさわやかに
若い力が花開く待ちに待ったボラセンオープン!!
県立大学ボランティアセンターの様子  神奈川県立保健福祉大学に4月からボランティアセンターがオープンした。
 寄せられるボランティア情報を一元的に管理して発信し、学生たちがボランティアをしやすい環境を作るのが主な目的。ボランティアを求める側とボランティアをしたい学生の橋渡し役を担うことになる。
活動のようす  有志の学生たちは2004年に「県立大学にボランティアセンターを作ろうの会」(略称・ボラつく)を立ち上げ、大学側にセンターの設置を働きかけてきた。 同時に、掲示板への貼り出しやメールマガジンの配信など、大学に寄せられるボランティア情報を学生に向けて発信する活動を続けてきた。今回その夢がかなったことになる。その6年間の活動を忘れないため、センターの運営に当たるグループに「ボラつく」の名を残した。
 センター設置が認められたことで一室が与えられ、これによって活動の拠点が確保され、これまでの活動に加えて新たに相談窓口を設けるなど、 学生のニーズに対応する態勢が強化された。
 5月10日現在10人の学生が運営に当たっており、毎週金曜日に集まって情報の整理・発信、窓口での相談などをしている。
 問題は、学生たちにセンターの存在がまだ十分に認知されていないことだという。センターの機能の強化等も含めて、 まだまだ取り組むべき課題は多そうだが、メンバーは「まだ始まったばかり。歩きながらより充実したセンターにしていきたい」と意欲に燃えている。
山を越え 地域力発揮 @ 港南地区ボランティアセンター
 現在、横須賀市内には17の地区に社会福祉協議会のボランティアセンターがあり、様々な福祉活動に取り組んでいる。
 今号から地区ボランティアセンターにスポットを当て、順次紹介していくことになった。
港南地区ボランティアセンター  汐入町の長光寺そばにある港南地区ボランティアセンターもその一つで、坂本・汐入地区でいろいろな相談に応じて地域に密着したボランティア活動をしている。
 この地域は高齢化が進み、また地理的にも山坂が多く日常生活が大変なところ。そこで港南地区ボランティアセンターでは、高齢でお一人暮らしの方、介護保険適用外の公的な援助を受けていない方などを対象に、話し相手、散歩の手伝い、ごみ出し、家屋内の整理整頓、外出時の付き添い、買い物の代行、車椅子の貸し出し、庭の清掃などと手短に手伝いできることを中心に活動を展開している。
 現在センターに登録されているボランティアは80名、皆さん地域のご近所さん。またボランティアセンターには民生委員・児童委員と社会福祉委員が常時相談活動に当たっており、地区社協だより「こうなん」や「ボランティアセンターのご案内」を配布し、気軽に利用してもらえるよう声をかけている。活動の合間には雑巾や毛糸のたわしを作成、施設やボランティア先の方々にも贈っている
 ボランティアセンター長の大島尚子さんと民生委員の田口真智子さんは「私達のセンターは、他に比べ特別な福祉施設もなく小規模センターですが、ご近所の助け合い、日常生活の手伝いを第一に身近なサポートを心がけています。それが源だと思っています」と話している。
ボランティア連絡協議会から 第4回ボランティアのつどい
ボランティアのつどいメイン会場  3月7日(土)、ボランティア連絡協議会主催のもと、第4回ボランティアのつどいが行われました。
障害者団体連絡協議会、横須賀・三浦作業所連絡会、よこすかボランティアセンター」の協力のもと、市立総合福祉会館5階ホールをメーン会場に、関係者延べ300名が参加しました。
 10団体による舞台発表、5団体による展示発表が行われ、日頃の成果発表にたくさんの人が時間を忘れ楽しんでいました。
サウンドテーブルテニス(視覚障害者の卓球)  今回から実施した、ホールを利用した作業所連絡会の手作り品のワゴン販売に舞台発表の合間に購入する人がたくさん見受けられました。
 また4階点字図書館では、視覚障害者サポート協会による体験コーナーとしてサウンドテーブルテニス(視覚障がい者の卓球)を実施し、30数名が挑戦しそれぞれ感銘をうけていました。
 今年度も、継続事業として“出会い・ふれ合い”をテーマに第5回を開催いたします…たくさんのご支援・ご協力をお願いします。
 従来は、年2回発行(9月・2月)の「横須賀市ボランティア連絡協議会だより」は、今年度よりよこすかボランティアニュースの一部に掲載出来るようになりました。年4回(5月・8月・11月・2月)の発行となりますのでご覧ください。
古切手収集ボランティア 小さなことからコツコツと…
 ボランティアに興味はあるけれど「何だか大変そう」「忙しくて時間が取れない」という方。 場所も時間も選ばずに手軽にできる「古切手収集ボランティア」はじめてみませんか。
切手の見本  ☆切手の切り方
・切手を切るときは消印も残してください。
 現在は消印も含めた切手が収集の対象になります。必ず消印を残して切って下さい。

 ★☆お願い☆★
 切手のほかにティッシュやごみなどの異物が入っているときがあります。ごみは必ず取り除いてください。
 詳細はボランティアセンターまで。
お知らせ  16ミリ試写室から ♪♪ トーク&シネマ『Little Challengers 小さな挑戦者たち』
開催日時:6月20日(土) @10時30分 A14時00分
開催場所:横須賀市はまゆう会館
内容:1)映画上映「Little Challengers小さな挑戦者たち」
   2) 監督 原村政樹氏のお話
チケット料金:一般 900円(前売り700円)
       子ども(5歳〜中学生) 300円 全席自由席
主 催:16o試写室
問合せ:16o試写室会長 松澤 澄江 連絡先TEL849-1942
その他:2歳以上の幼児の保育を実施予定
チケット販売:ヤジマレコード本店 TEL822-0536
    穴澤フォト(追浜駅前)TEL865-9963
お知らせ  助成金のご案内
 @ 神奈川県社会福祉協議会
「平成21年度 地域福祉(ともしび)推進助成金
 A 財団法人光之村「研究・研修助成」
お知らせ  ボランティアニュース発行月変更のお知らせ
 いつも、ボランティアニュースを愛読いただき、ありがとうございます。
今年度からボランティアニュースは5・8・11・2月の年4回発行になります。よこすかボランティセンターでは皆様の声をお聞きし、ボランティアニュース反映させていきたいと思います。感想をお待ちしています。
お知らせ 重要なお知らせ
 今年度の「ボランティアグループ活動経費助成金事業」は休止となりました。
なお、来年度以降は未定です。
ボランティア募集
    *申し込み・問い合わせは、ボランティアセンターまで
募集団体◇メロディー◇
@内容:美術館・博物館見学のお手伝い
 日時:6月28日(日)9時45分〜16時
 場所:観音崎美術館
A内容:バトミントンの遊び相手
 日時:7月26日(日)9時45分〜14時
 場所:総合福祉会館
11〜15歳までのダウン症のお子さんのグループです。

募集団体◇米海軍横須賀基地MWR◇
 内容・ネイビーフレンドシップディ(花火大会の開放日)のお手伝い
 日時・8月2日(土)7時30分〜18時00分
 場所・ベース内、当日はベース開放日です。
18歳以上で体力に自信のある方、免許証、顔写真付き住民基本台帳カード、
パスポートのいずれか1点が必要、フードコーナー、ゲームコーナーのお手伝いなど
◇◆タットン会 ボランティア場集◆◇
 タットン会は普段スポーツにふれることの少ない障がい児者の方々とより多くの方々が、「卓球・バトミントン・遊び」の楽しさを共有し、お互いについて理解を深められるような機会を提供することを目的として、毎月一回、卓球、バトミントン、遊びや体操などのスポーツ活動を行っています。
 タットン会ではチャレンジャー(障がい児者)をサポートしてくれるボランティアを大募集!!しています>
 ★今後の予定★
 決定:6月27日、8月22日、9月26日、10月24日
 予定:7月18日or25日、11月21日or28日、12月19日or26日、1月16日or23日、2月20日or27日、3月20日or27日  場所:いずれも県立保健福祉大学
 時間:9時集合、12時解散
 会の意向により、障害を障がいと表記しています。
 タットン会 http://www.geocities.jp/tattonkai/
ボランティア相談Q&A
Q.障害のある方と接しているとき、気持ちがうまく伝わらず、抵抗するような行動をとられたときはどのように声をかけたらいいのでしょう。
A.やさしい口調で声をかける
 当たり前かもしれませんが、やはり強い口調で言ってしまうとどんな提案でも相手には不快に聞こえてしまいます。例)「あっちに行こう」→「あっちに行こうね」など
 また、名前を呼んであげるのも大切な事です。
 ・あくまで決定は相手に任せる
 「強制ではない」という事を相手に伝える。強制してしまうとこれも不快に感じてしまいます。
 例)「あっちでやるよ」→「こっちは危ないからあっち側に行って遊ぼうか?」など
 ・相手と信頼関係のある人に頼む(ご両親や仲の良い人たち」
 こちらがどんな対応でも、好きなタイプ、苦手なタイプがでてしまうので普段遊んでいる人などに任せましょう
 初めて参加されたボランティアさんには特にこれが有効だと思います。
 前号から掲載しているボランティア相談Q&Aを今回はタットン会のホームページ内「障害に対する理解を深める」から抜粋しました。
 他にも質問や相談があればいつでもどうぞ!!


ボランティア・講座への参加の申し込み
ボランティア・講座への参加の申し込み、問い合せは次の方法でお願いします
電話 046-821-1303  FAX 046-824-8110
Eメール shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp
※申し込み先が別途記載されている場合は、そちらへ直接お申し込みください。


     
はないちもんめ
はないちもんめ のシンボル画像  町で会ったDさんに、あいさつもそこそこに「あなたはいいわよ、二人とも結婚して…」と言われた。娘との旅行や買物を楽しみにしていた矢先に、嫁いでいった。人知れず淋しさを味わったのも、ふた昔も前のことになった。
 老いた時に、一人より二人で生きる幸せを思い、親は結婚を勧めるが、子は親ほど積極的でない。そうこうするうちに親は老い、子供の世話が苦になり、出て行ってほしいと思いながら、一緒にいる。このような同じ悩みをもつ友人、知人は多い。
 至れり尽くせりの母親のもとでは、子どももなかなか一人立ちする気になれないようだ。本当に結婚させたいのなら、親離れという一線を引き、「自活」へと導いてやる。子どもはそうしたなかで、家庭を持つ必要性を学んでいくのではないだろうか。
 結婚出来た時が適齢期と言われる今、焦らず慌てず、良縁をまつのはどうでしょうか。
編集後記
編集後記 のシンボル画像 ○…最近ある老人福祉施設を取材で訪問した。何か温かいほっとするような安らぎを感じた。その理由は、とても人なつっこい犬と猫が1匹ずつ屋内に飼われていて、お年寄りと一緒に暮らしていたからだ。彼らは静かにお年寄りに寄りそい、まるで古くからの友人のように話しかけられたり、頭を撫でてもらったりしている。この施設ではお年寄りも犬も猫も皆穏やかに暮らしているのだろうと想像した。
○…今月号から紙面を一新し、ボランティアの皆さんの活動を今までとは違った角度で取り上げ、より一層役に立つ親しみ安いニュースにしたいと思っている。 メキシコで発生した新インフルエンザが連日大きく報道されている。うがい手洗いを励行し、不要の外出を避けこの号が出るころには大きな被害が出ずに終わっている事を祈りたい。
(K・M)
     
(福)横須賀市社会福祉協議会ボランティアセンター
(通称:よこすかボランティアセンター)
〒238-0041 横須賀市本町2-1 市立総合福祉会館4F
Tel:046-821-1303 Fax:046-824-8110
E-mail:shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp
     

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