ボランティアニュース(144号) (平成20年4月号) |
福祉チャリティダンスパーティ 車椅子レクダンス |
高齢者や障害のある人、車椅子を使用している人々と一緒にダンスをして
楽しいひと時を過ごす車椅子レクダンス『福祉チャリティダンスパーティ』が3月30日
横須賀市総合福祉会館5階ホールで開催されました。 会場には、毎年ダンスを楽しみにしている人、雰囲気を味わう人、ボランティアで参加 する人など300人以上の人たちが参加、感動のひと時を過ごしました。 なお売り上げの一部は横須賀市社会福祉協議会に寄付されました。 |
笑顔と感動の車椅子ダンス |
パーティには蒲谷亮一横須賀市長も出席、セレモニーのあとのダンス
タイムでは、会場に流れるタンゴ、ワルツ、ジルバ、マンボやフォークダンスの生演奏に
合わせて、広いホールいっぱいに車椅子が滑らかに踊り、華やかな衣装をまとい熱をこめ
て舞い踊る人たちの笑顔と熱気が満ちあふれました。 また参加者全員で輪になり横須賀開国音頭をにぎやかに踊り、フィナーレの蛍の光で 3時間のパーティを終えました。 このパーティも今年で11回目。今回の特徴はボランティアの輪のつながりだ。 ボランティア活動を通じて知り合った他のサークルに呼びかけ、たくさんの賛同を得ました。 浦賀ウインドオーケストラの演奏、横須賀カントリーミュージック&ダンス協会の友情出演、 また多くの施設や作業所の職員やボランティアの方々など、感動を共にする人たちがさらに いっそう会場を盛り上げました。 |
手と手をつなぎ心のふれあい! |
最近、車椅子レクダンスも全国的に広がりをみせ各地で盛んになっているが、今回主催者の
車椅子レクダンス普及会横須賀支部(通称 矢車草)はこの運動の草分け的存在。平成9年に
横須賀市社会福祉協議会の事業として活動を開始し、設立以来一貫して、高齢者やハンディの
ある人たちが健常者と同じように日常生活でレクリエーションの楽しいひと時を過ごせるよう、
車椅子ダンスによるボランティア活動を展開しています。 横須賀支部副会長の大坪輝子さんは「私たちの活動は、高齢者や車椅子を使用している 人たちとダンスを通じて、手と手をつないで心を通わせることが原点です。お互いに感動を 感じあい共有すること、こんなすばらしいことはありません。現在の会員は40〜88歳の 人まで48名、車椅子の人もいます。週一回木曜日に総合福祉会館7階の第一音楽室で 車椅子を使ってダンスを楽しんでいます。興味ある方の参加をぜひお勧めします。お待ちして おります。」と熱っぽく語っていました。 |
「ハンディキャブよこすか」が満7歳 地域に根付いた送迎の足 |
ボランティアグループ「ハンディキャブよこすか」は、歩行が困難な高齢者や身体障害者の外出支援、つまり車で病院などへの送迎を行うことを目的に、平成13年にボランティアセンターが開いた運転ボランティア講習会に参加した人たちが立ち上げました。18年道路運送法の施行による福祉有償運送事業が始まり、事業主体は社会福祉協議会(社協)になりましたが、その後も社協の委託を受ける形で続き、この4月で満7年を迎えました。 ▽年に地球を一回り 現在、メンバーは女性2人を含む28人、平均年齢は68歳、最高齢者は73歳になるそうです。また、利用する側の登録者は280名で、毎月300回(片道を1回として)程度の利用があり、トータルの走行距離は月に4,000キロ、年間にすると地球を一回り走ったことになります。いまや、社協のメインの事業の一つになっています。 利用目的は通院がもっとも多く、ほかにもお墓参り、買い物、気分転換のためのドライブなど多種多様。登録をすれば誰でも利用できますが、キロ当たり50円の料金と片道300円の迎車料が必要です。ボランティアセンターが登録、申し込みの窓口になっていますので、詳細はお問い合わせ下さい。 ▽運転免許さえあれば 目下会員を募集中。条件は、運転免許証を持っていることと、75歳以下であること。運転者講習を受ける必要があります。送迎には、マイカーか社協が所有する2台の車を使用。マイカーを使う場合のガソリン代や維持費は自分持ち、自己責任で運転することが原則です。料金の9割はボランティアに入りますが、それでも持ち出しになるそうです。暑気払いや忘年会など、季節ごとに仲間との楽しい時間が待っています。 ▽「ありがとう」を忘れずに グループの代表・青柳毅一さんは「小遣い稼ぎといった甘い気持ちでは続かない。持ち出しになるし、けっこうこき使われるし、タクシーの運転手と勘違いしている人もいて感謝されないこともある。それなりの心構えが必要です」と話しています。 また、利用者に対しても「感謝の心を持ってほしい。"ありがとう"の一言を励みにやっていることを忘れないでほしい」と言っています。 |
山ゆり会 |
毎月、高齢者福祉施設「共楽荘特養ホーム」の方に手描きの絵はがきを出し、心の交流をしているグループです。現在会員は22名です。 昭和51年に3人で結成、当時は皆忙しく、家でできるボランティア活動として官製はがきでお便りを出していました。代表の木村きよさんは「女性は家にいると、まとまった時間を取ることが難しいので、月1回皆で集まり、庭に咲いている季節の花を持ち寄って各自のペースで楽しく描いています」と話しています。 和紙のはがきに岩彩で描かれる絵はどれも美しく、会員の優しい気持ちが伝わってきます。最近はメールや電話で簡単に用事は済んでしまいますが、心のこもった絵はがきを受け取れば誰もが明るい気持ちになり、心が温かくなることでしょう。 |
布おもちゃ 親子サロン“ポケット”広場 オープン |
ボランティアセンターで貸し出している布おもちゃや布えほんを使って、お母さんやお父さんと子どもたちが遊んだり、交流する場です。製作ボランティア「よこすか布おもちゃグループ"ポケット"」のメンバーも一緒に遊んでくれます。事前申し込み不要。無料。 平成20年4月11日、5月9日、6月13日、7月11日、8月8日、9月12日、10月10日、11月14日、12月12日、平成21年1月9日、2月13日、3月13日(毎月第2金曜日) 時間:午前10時〜11時30分、午後1時〜2時30分 会場:市立総合福祉会館 5階 教養活動室(和室) 対象:0歳児〜6歳児(未就学児)を子育て中の親子 |
おもちゃの病院 平成20年度開院日 |
毎月第1土曜日 ※5月は第2土曜日、6月は第1日曜日(ふれあいフェスティバル)、1月は第2土曜日 受付時間:午前10時〜12時 場所:市立総合福祉会館4階 ボランティアセンター第1活動室 *電池で動くおもちゃを持参する場合は、新しい電池をお持ちください。 *修理代は無料、部品交換の場合は実費負担をお願いします。 |
「ボランティア活動説明・相談会」 スタート |
「ボランティア講座(入門編)」をリニューアルし、4月から「ボランティア活動説明・相談会」として開催します。ボランティアについて知りたい方、ボランティア活動をしていての悩みや疑問がある方など、気軽にご参加ください。事前申し込み不要。 ○ボランティアについての説明会「ボランティアやってみたいな!知 りたいな!」:毎月第3土曜日 午後1時〜1時45分 ○ボランティア活動をしている人のための相談会「ボランティア活動 中!困った時のボラセン頼み」:毎月第3土曜日 午後2時〜3時 |
ボランティア登録グループ会員名簿再提出のお願い |
登録更新時に名簿を提出したグループの中で、新年度にメンバーの入れ替わりがあったグループは、お手数ですが再度名簿をご提出下さい。 また、引き続き毎月のグループ活動報告書もご提出ください。 |
「やさしさ広がれ」ふれあいフェスティバル ボランティア募集 |
今年も総合福祉会館で行うイベントのボランティアスタッフを募集します。締切りは5月7日(水)まで。 日時:6月1日(日)9時〜16時(予定) 内容:会場案内係、売り子係、駐車場係など |
*申し込み・問い合わせは、ボランティアセンターまで |
募集団体 ◇アクション◇ 日時:5月11日(日)9時50分〜16時 内容:外出介助 場所:鎌倉 アクションは知的な障害のある方のグループです。 募集団体 ◇サークルかえる◇ 日時:5月11日(日)9時45分〜16時 内容:外出介助(一日動物村) 場所:障害福祉センター サークルかえるは知的な障害のある方のグループです。 募集団体 ◇メロディー◇ 日時:5月25日(日)9時45分〜16時 内容:外出介助 場所:金沢自然公園 メロディーはダウン症のお子さんのグループです。 ◇わくわくフェスティバル◇ 日時:5月10日(土)9時〜16時 内容:●会場整理●イベント運営のお手伝い●販売のお手伝い(各種)●誘導 場所:妙真寺(公郷町5-6) わくわくフェスティバルとは、地域作業所と地域の交流を目的としたイベントです。 *雨天中止となる場合があります。 ◇ふれあいフェスティバル◇ 日時:6月1日(日)9時〜16時 内容:●駐車場係●売り子係●会場案内係など 場所:総合福祉会館 「ふれあいフェスティバル」は、平成5年6月4日の「福祉都市宣言」により、市民の一人ひとりが連帯感のある、あたたかい福祉のまちを作ることを目指して行っているイベントです。 |
ボランティア・講座への参加の申し込み ボランティア・講座への参加の申し込み、問い合せは次の方法でお願いします 電話 046-821-1303 FAX 046-824-8110 Eメール shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp ※申し込み先が別途記載されている場合は、そちらへ直接お申し込みください。 |
はないちもんめ |
生協で買い物袋を持たず、途方に暮れている70代後半の男性に、持ち合わせたビニール袋を差し上げた。男性は買い物をして夕食を作り、奥さんの帰りを待つ。奥さんは友達とおしゃべりやカラオケなどで留守することが多いがご主人は、近所の人にはボランティアに行くと話している。なんと優しい男性だろうと思った。 「うるさいことを言われるよりいない方がいい。俺が好きなことできるからね」。そんな話を聞くと我が夫に言われているようで、少々居心地が悪かった。男性は今夜はおでんだと言いながら、食材を慣れた手つきで袋に詰めていく。この男性のように買い物を楽しみ、台所に立つことも苦にしない夫を持つ人がうらやましい。 それにしても、奥さんが毎日のように遊びに出掛けるのに、文句一つ言わず食事まで作ってくれる奇特な男性はほかにいるだろうか。夕食時、夫にこの男性のことを切り出してみた。答えは分かっていたが、なんともあっけなく一人になったらやると返ってきた。それでは遅いと文句を言いつつも、夫に食器洗いなど任せきれないでいる私にも責任があるのかなと思った。 |
編集後記 |
○…五木寛之の「大河の一滴」に「布施行とボランティア」という一節がある。仏教でいう布施行という言葉は、他人に何かを捧げることで自分に幸せが戻ってくるという考え方なのだが、それがボランティアという言葉で言われていることと似ている、と五木はいう。言い換えれば、他人の痛みを自分の痛みと感ずる、それによって癒されるのは、相手だけではなくてむしろ自分だ、ということだ。 ○…そして、たまたま同じ時代に同じ地に生まれてきた人間が、互いに相手を受け入れ、共感して生きていくことが体と心を豊かにして、いきいきとした人生を歩むことになる、といっている。ボランティアと外来語で言うと、なにかお仕着せの行いのように聞こえるかもしれないが、実ははるか昔のわれわれの先祖も、布施行という名のボランティア精神を持ち合わせていたわけだ。というわけで、「ボランティアセンター」は「布施行センター」に改名することになった、というのは冗談です。 (Y・T) |
(通称:よこすかボランティアセンター) 〒238-0041 横須賀市本町2-1 市立総合福祉会館4F Tel:046-821-1303 Fax:046-824-8110 E-mail:shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp |