ボランティアニュース(142号) (平成19年12月号) |
わが大学にボラセンを 〜高まる若者たちへの期待〜 |
災害の被災者を支援したい、自分が暮らす町を安心して住めるところにしたい、
高齢者や障害者などサポートを必要としている人の手助けをしたい、退職後のセカンドライフを
地域のために役立てたい・・・動機はさまざまだが、いまボランティア活動への関心や取り組み
が高まってきている。「できることをできる時に」という気負わない姿勢と、「誰かのために」
という温かな気持ちを胸に、さまざまな年代の人がお金には換えられない活動に取り組んでいる。 しかし、ボランティアは多すぎて困ることはない。その活動は、誰にでもできるものから、 技術や体力を必要とするものまで、実に多岐にわたっている。一人でも多くの人の参加が求め られており、中でも男性、そして若者に対する期待が大きくなっている。 そういう期待にこたえようと、地道な努力を続けている学生たちもいる。 「県立大学にボランティアセンターを作ろうの会」(略称・ボラつく)もそのひとつだ。 |
学園祭で1日ぼらせん |
11月3日(土)県立保健福祉大学の学園祭「うみかぜ祭」で、「ボラつく」が
「よこすか福祉の輪市民会議」と共同で企画した「よこすか福祉の輪のつどいinうみかぜ祭」
が行われた。 会場になった教室には、「ボラつく」の活動を紹介するパネル展示コーナー、疑似体験コーナー、 ボランティアをしたい人の相談に乗る臨時ボランティアセンターなどが設けられ、たくさんの人で にぎわった。 この学園祭への参加も「ボラつく」の今年の活動の目玉だ。その会場で、会のメンバーの吉野綾香さんと、 OBの加納佑一さんに、活動の目的などを聞いた。 |
この頑張りを大切に! |
「ボラつく」の活動は、一期生で今は大学院生の加納さんの呼びかけで、2004年に始まった。 大学に寄せられるボランティア要請の情報を一元化し、それを分かりやすい形で発信して、学生が ボランティア活動を行いやすい環境を作る―というのが大きな目的で、それによって、地域と連携した 学校づくりをしたいという願いが込められている。 ほかの大学のボランティアセンターを視察したり、よこすかボランティアセンターとの勉強会を 開くなどして設立へのステップを踏み、昨年は、新入生に対するボランティアサークルの合同説明会や、 学生に対する意識調査などを実施した。今年に入ってからは、ボランティア情報掲示板の設置、メール マガジンの配信、新潟中越沖地震の募金活動、新潟県刈羽村の視察など、活動の幅を広げてきた。 予算や場所の確保などの面で、公立大学としての制約があり、まだ、正式な設置は認められては いないが、「ボランティアセンターをつくることだけが目的ではない。そのための今の頑張りも 大切にしたい」と加納さん「ボラつく」のメンバーにもあせりの色は見られない。 |
ハンドニットの会 |
代表の渡邉きよさんが編み物教室で教えていた12年前、自分のできることでボランティア活動を
したいと考えて会を結成した。 毎年6月に行われるふれあいフェスティバルでは、手編みのマフラー、ベスト、バッグなどを出品し、 売り上げの一部を実行委員会に寄付して福祉に役立てたり、12月の障害者週間街頭キャンペーンでは、 会員の作品を啓発用配布品として提供している。一方、高齢者施設を訪問してお年寄りと一緒に クリスマスリースを作ったり、子どもたちに指編みを教えるなど物づくりの楽しさを伝えている。 渡邉さんは「20名のメンバーは、みんな手芸が大好き。お互いにアイデアを出し合いながら 楽しく活動しています。私自身はボビンレースを東京に習いに行き、作品をふれあいフェスティバルに 出品しています」と話す。毎月第1、2、3火曜日に総合福祉会館で活動中。 |
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のんたろんフェア2008 〜 "Not alone" ひとりじゃないよ 〜 |
市民公益活動団体や企業の社会貢献活動の紹介、団体同士の交流、活動資金づくりなどを目的としたイベント。
これから何かを始めたい人、市民公益活動に関心のある人など誰でも入場可能。 日時 2月9日(土)、10日(日)午前10時〜午後4時 場所 市立市民活動サポートセンター(京急汐入駅下車徒歩1分) 内容 市民活動パネル展示、活動紹介ブース、フリーマーケット、ミニ体験コーナー、のたろんステージ、 写真コンテスト(フェア中の様子を撮影。後日同センター内で展示予定) 問い合せ 市立市民活動サポートセンター 電話 046-828-3130 FAX 046-828-3132 Eメール info@yokosuka-supportcenter.jp |
おもちゃの病院 これからの開院日 |
平成20年1月12日、2月2日、3月1日 【毎月第1土曜日、1・5・6月は変更】 受付時間 午前10時〜12時 場所 市立総合福祉会館4階 ボランティアセンター第1活動室 ※電池で動くおもちゃを持参の場合、新しい電池が必要 ※修理代は無料。部品交換の場合は実費負担 *4月以降の開院日は、次号に掲載 |
第3回ボランティアのつどい |
よこすかボランティアセンター登録グループの活動の発表、交流の場として開催。横須賀で活動する
ボランティアグループの様子やボランティア活動に関心のある人など誰でも入場可能。 日時 2月23日(土)午後1時〜4時 場所 市立総合福祉会館 5階 ホール 内容 舞台発表(舞台、フロアにて活動発表)、展示発表(パネル、卓上にて活動発表) 主催 市ボランティア連絡協議会 |
ボランティア更新手続き期実施中 |
よこすかボランティアセンターへのボランティア登録の更新について、所定の登録更新申請書に
更新の継続、取り消しの旨を明記の上、平成20年1月31日(木)までに提出。 ※返信がない場合、登録取り消しとなるため注意。 |
応急避難所寒冷期宿泊体験 参加者募集 |
毎年実施している講座。災害時の避難所となる学校の体育館で、実際に宿泊しながら食事や
寝床の工夫を体験し、防災・災害について考える。 日時 1月19日(土)午後5時〜20日(日)午前7時 場所 市立逸見小学校体育館(京急逸見駅徒歩7分) 定員 50名(先着順) ※小学生以上(小学生は保護者の同意が必要)、健康上宿泊に問題のない方 ※市外からの参加も可 参加費 500円(保険代その他事務費として) 主催 市社会福祉協議会 横須賀災害ボランティアネットワーク「地震防災に関する市民協働モデル事業」 実行委員会 |
運転ボランティア養成講習会 受講者募集 |
公共交通機関の利用や外出が困難な高齢の方、障害のある方を車両により外出を支援する
ボランティア活動に必要な知識や技術を学ぶ。 日時 次の@〜Bの全3日間 @2月20日(水)午後1時30分〜4時 A2月21日(木)〜29日(金)のいずれかで送迎体験 B3月 5 日(水)午後1時30分〜3時30分 場所 市立総合福祉会館4F ボランティアセンター活動室 定員 30名(先着順)※運転ボランティア活動に関心のある人 参加費 無料 協力 かながわ福祉移動サービスネットワーク |
よこすかボランティアセンターホームページ更新中 |
http://www.yokosuka-shakyo.or.jp/vc/
ボランティア募集中/講座・講演会・イベント/貸し出し/ボランティア活動保険/
災害・防災に関するページ/小・中・高等学校ボランティアスクール/地区ボランティアセンターの紹介/
『よこすかボランティアニュース』ほか※『よこすかボランティアニュース』は、スクリーンリーダー対応
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*申し込み・問い合わせは、ボランティアセンターまで |
★単発★ 募集団体◇サークルかえる◇ @内容・おもちつき大会のお手伝い 日時・1月13日(日)9時30分〜15時 A内容・カラオケと話し合いのお手伝い 日時・2月10日(日)9時45分〜16時予定 知的障害のある社会人のグループです。いずれも500円程度の参加費が必要となります。 Aは、お弁当を持参してください。 募集団体◇メロディー◇ 内容・昼食作り(カレーライス)のお手伝い 日時・2月3日(日)9時45分〜14時 10〜15歳までのダウン症のお子さんたちのグループです。 募集団体◇アクション◇ 内容・浅草への外出介助 日時・1月13日(日)9時45分〜16時 15〜18歳までの知的障害のあるお子さんたちのグループです。 |
♪グループ紹介♪ メロディー 「メロディー」は、小学5年生から中学3年生(6名)までのダウン症のお子さんのグループです。 メロディーでは、毎月第1日曜日(平成19年度現在)に家族から離れ、社会性を身につけるために 外出活動を行っています。主な活動場所は横須賀近辺の施設、動物園、水族館、ボーリング場など。 子どもたちといっしょに交流を深めてくれるボランティアを大募集しています。 |
ダウン症の特徴
・からだの発育がゆっくりしている ・動作がゆっくりしている ・言葉が聞き取りにくい ・ものごとを覚えるのに時間がかかる ・明るくて人とかかわることが好き ・思いやりが深くサービス精神も旺盛な反面、頑固な一面もある さまざまな特徴はダウン症の人すべてに当てはまるものではなく、一人ひとりちがいます。 |
ボランティア・講座への参加の申し込み ボランティア・講座への参加の申し込み、問い合せは次の方法でお願いします 電話 046-821-1303 FAX 046-824-8110 Eメール shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp ※申し込み先が別途記載されている場合は、そちらへ直接お申し込みください。 |
はないちもんめ |
4、5日留守をした翌日、空っぽの冷蔵庫を満たそうと、近くのスーパーへと急いだ。
途中八百屋に並んだほうれん草一束150円、二束250円を品定めしていると、見ず知らずの
女性から一束ずつ買いませんか、と声をかけられた。願ってもないことだったので、125円
渡して一束を受け取った。女性から一人暮らしだから助かりました、と礼を言われたが、
私も一束欲しかったこと、声をかけてもらい安く買えたことへの礼を、率直に伝えた。 八百屋やスーパーのレジに並んでいると、一人だから多いけれど・・・とぼやきながら、同じ品物を 2袋、3袋抱えている人を時たま見かける。物がなかったり、買いだめした時代を経てきた私たちの 世代は、安さに負けてしまうのだろうか。安いとばかりに買い込んだ時は、たいがい冷蔵庫の中で 腐らしている。これこそ高い買い物につくし、もったいない。私も勇気を出して二人で買いませんか、 と声をかけてみようと思った。 |
編集後記 |
○…ある地区ボランティアセンターの所長さんに聞いた話では、日本の高齢化が進む中、
ボランティアを求める人が増える一方で、する側の高齢化も進んでいるため、特に草刈りとか
外出介助などいった体力を必要とするボランティアさんの確保が難しくなってきている、という。 ○…そういう状況であるからこそ、ボランティアをする側とされる側、あるいはしたい側と されたい側をうまく結び付けることが必要になってくるわけで、その役割を担おうとしているのが 福祉大学の「ボラつく」(1面記事参照)だ。 ○…「ちょっとボランティアでもやってみようかな」と思っている学生は意外と多いという。 ボランティアセンターには、そういう隠れた志願兵の背中を押すという役割もある。どんなに 小さな志であれ、それを眠らせておくのはいかにも惜しい。 (Y・T)
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(通称:よこすかボランティアセンター) 〒238-0041 横須賀市本町2-1 市立総合福祉会館4F Tel:046-821-1303 Fax:046-824-8110 E-mail:shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp |