横須賀市社会福祉協議会ボランティアセンター ロゴ

ボランティアニュース(140号) (平成19年8月号)

ボランティアで夏は決まり!
〜今年の汗はいつもと違う〜
 今年は例年に比べて梅雨明けが遅かったが、夏の暑さに負けないぐらい熱い気持ち≠胸に、今年も市内各所で多くの人が ボランティア活動に参加している。
 特に、ボランティアに関心があっても学校や仕事の都合で参加が難しい学生や社会人にとっては、イベントの手伝いなど気軽に参加 できるものが多い夏は、活動を始める絶好の季節である。
 今年の夏、実際にボランティア活動をした人たちは、どんな感想を持ったのだろうか。
 参加した人たちの声を紹介しよう。
サブタイトル 海風学園夏祭り納涼会
 7月27日(金)知的障害者通所施設の海風学園で開催された「夏祭り納涼会」。例年学園生の外出を行っていたのを、今年は 夏祭りに変更。初めての試みだったそうだが、当日は学園生と家族、職員のほか、地域の若者やボランティアらが大勢参加し、楽しい 一時を過ごしていた。

フラダンスを披露するヒヴァヒヴァプロロケの皆さん ▽井上千恵子さん(フラダンスグループ「ヒヴァ ヒヴァ プア ロケ」代表)
   私たちの会の名は「大切なバラの花」の意味。現在は8名の会員でフラダンスを勉強しており、オリジナルのCDも出している。今回の ような福祉施設での公演は初めてだったが、私たちが技術を磨いた踊りを皆さんが楽しんでくださり、気持ちを癒してもらえたら、こん なに嬉しいことはない。機会があれば今後もこのような催しに参加していきたい。

▽山田加奈子さん(高校2年)
 学校のはまゆうキャンプ(高校生福祉体験学習)で海風学園に参加して、この行事のボランティアを募集していたので、自由参加で 申し込んだ。自分のためにもなるし、よい経験になると思う。思ったより気楽にできている。これからもこのようなお手伝いをやって いきたい。
サブタイトル ふれあいキャンプ
ふれあいキャンプ実行委員会風景  8月11日(土)〜12日(日)障害のある子どもたちが保護者のもとを離れて、ボランティアとの遊びや宿泊をとおして自立性や 社会性を養い、また保護者への心身のリフレッシュを図ることを目的に「ふれあいキャンプ」が開催された。30回目を迎えるこの事業は、 学生を中心とした実行委員会が企画、運営を担うとともに、食事づくりやレクリエーションなどに地域のボランティアやボーイスカウト など多くの人が協力している。

▽兵頭翠生さん(関東学院大1年)
 ボランティア活動は初めてだが、ずっと興味を持っていて、いつかはやろうと思っていた。今回は先輩の誘いがあったので、ふれあい キャンプに参加することにした。ボランティアをすることで、自分が将来進む道が見えてくるのではないか、と思っている。

▽佐藤絵利香さん(湘南学院高2年)
 母親がボランティア活動をしていて、自分も一緒にやってきたこともあり、小さい時からボランティアが身近なものだった。障害者との ふれあいなど、ボランティアはとても楽しいものだ。ふれあいキャンプには、学校の先生の勧めで参加することにしたが、この夏はほ かにもいくつかの活動に参加する。将来は介護福祉士になりたいと思っている。
夏に燃え ボラに燃え
行ってきました ボランティア体験ツアー
 7月8日(日)市主催による横須賀美術館や福祉施設の見学とボランティアを体験するツアーに23名の方とともに参加した。
 まずは集合場所の総合福祉会館でボランティア基礎講座を受講する。自己紹介、漢字一字で自分を表すという難題に戸惑いながら、 隣の人とおしゃべりするうちに打ち解け、連帯感が湧いてくる。
 次に「ボランティア活動をイメージし、ふくらませよう」と題して、阪神淡路大震災直後の小さな男の子によるボランティア活動の 紹介があった。大人たちが活動する姿を見て発見した自分にできる活動、手ぬぐいで作ったおしぼりを、活動を終えた大人たちに手渡す おしぼりボランティア≠ナある。この小さな子どもから学んだ事は、どんな小さな事でもいい、自分にできる事から始め、 「してあげる、してもらう」というものでなく、相手の思いを汲み取ろうとする心が大切であるということだった。
 最後に、ボランティア活動中に知ったことを人に話してはいけない「守秘義務」は人と人との信頼関係を築く上で大切なことであると 強調された。
 会場を横須賀美術館に移し、係員から文化ボランティアとして開館記念イベントに多くの市民が企画段階から参加したこと、現在は 開館前に近所のボランティアの人たちが庭の草取りをやっているなどの説明があった。
 今回のボランティア体験場である野比海岸にある横須賀老人ホームでは、入居状況等の説明、入居部屋や風呂場の見学をした。その後 班に分かれて入居者のおやつの準備や傾聴などのボランティア活動を体験した。
ボランティア体験ツアー風景  「いかがですか」などと問いかけてみたり、手足をさすってやったり、短い時間ではあったが、寝たきりの方にはこのふれあいは心安 らぐひとときではなかっただろうか。帰り際にぎゅっと握り返された手に、後ろ髪を引かれる思いだった。体験の後、どんなささやかな 事でもいいから手助けしてほしい、ボランティアに出向いてほしいとの施設職員の話には、心動かされるものがあった。
 今回ボランティア体験ツアーに参加して、横須賀美術館、横須賀老人ホームともボランティアに支えられていることを知った。そして この実情を多くの人が知ったなかで、できる事から始める。ボランティアの輪が広がることを願った。
手話ダンス ゆらぎ
よこすかボランティアセンター登録グループ活動いろいろ ボランティアグループ ゆらぎ の皆さん  聴覚障害のある方と手話によるダンスを通して楽しく交流しているグループ。手話ダンスは、歌詞のイメージを手話で表現し、音楽に 合わせて踊ります。結成は平成15年6月。メンバーは40名で、中には母親と一緒に踊っている5歳の女の子もいるそうです。
 代表の長南友子さんが手話を学んでいる時に手話ダンスに興味を持ち、横浜で指導を受けた後、手話サークルの仲間に呼びかけて グループを結成しました。「聴覚に障害のある方が分かるよう手話ではっきりと表現し、表情を豊かに示すよう心がけています。 『ふるさと』『涙そうそう』には和服、『世界に1つだけの花』はTシャツにパンツ、『夜明けの歌』はロングスカートなど衣装にも 気を配り、見て楽しめるようにしています」と長南さんは話します。7月には「開国よさこいソーランまつり」に参加するなど活動の 幅を広げています。
ボランティアセンター貸出棚 後期申し込み開始
《受付期間》
9月3日(月)〜10日(月)
※応募要項は窓口で配布します。予定数を超えた場合は抽選になります。
映画「地球交響曲第六番」&鈴木慶江ミニ・コンサート(ピアノ 宮川久美)
 ボランティアグループ「16ミリ試写室」が、市制100周年を記念する市民主催事業として映画上映会とミニコンサートを 開催します。

日時  9月15日(土) @午後1時30分〜 A午後6時〜   ※開場30分前、全席自由 
場所  ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(京急汐入駅下車)
コンサート曲目  私を泣かせてください(ハイドン)、アヴェ・マリア(カッチーニ)、月光(ベートーベン)ほか予定
料金  一般特別鑑賞券2,000円(当日2,500円)、学生(小学生以上)1,500円
チケット販売  ヤジマレコード本店、プレイガイド(モアーズシティ7階)
後援  横須賀市、横須賀市教育委員会、横須賀市生涯学習財団
問い合せ  046-849-1942(FAX兼用) 松澤
※就学前のお子さんの入場はご遠慮ください。 
コール・アルカディア創立10周年記念コンサート
60歳以上の有志による混声合唱団の創立10周年を記念してコンサートを開催します。入場無料です。

日時  9月24日(月)※振替休日 午後2時30分開演
場所  よこすか芸術劇場(京急汐入駅下車)
曲目  流浪の民、モルダウ、千の風になって、四季の歌メドレーほか約20曲
後援  横須賀市合唱団体連絡協議会、横須賀市社会福祉協議会、横須賀市生涯学習財団
問い合せ  046-829-0315 山口
登録ボランティア、ボランティアグループの皆様へ 
      平成19年度ボランティア登録更新手続きのお知らせ
ボランティア登録の更新時期になりますので、手続きをお願いします。

《手続き方法》
ボランティアニュース141号(10月号)を送付する際、登録更新手続きの詳細と登録更新用紙を 同封します。更新する方も、取り消しされる方もボランティアセンターへ返信してください。
 ※返信期限は、平成19年10月末〜平成20年1月31日です。
 ※返信がない場合は、登録取り消しになりますのでご注意下さい。
おもちゃの病院
9/1,10/6(第1土曜日)午前10時〜正午よこすかボランティアセンター第1活動室にて

ボランティアニュース川柳

ボランティアニュース編集委員川柳 ◇お題「夏」◇

夏やせと  いう言葉なし  妻の辞書   (大根 降士)

年齢と  ごみも一緒に  富士登山  (ハッピーシルバー)

うだる夏  この一杯で  生き返る   (戦う編集長)
ボランティア募集
    *申し込み・問い合わせは、ボランティアセンターまで
★継続★
募集団体◇たけのこ会協同作業所◇
 内容・お茶出し、簡単な作業のお手伝い
 日時・第1金曜日を除いた毎週金曜日11時〜16時30分
 佐野町にある肢体不自由者の地域作業所です。主に七宝焼き、和紙工芸品などを作っています。

募集団体◇サポートセンターかおる◇
 内容・散歩、レクリエーション、音楽、簡単な刺し子作業のお手伝い
 日時・応相談
 新しく岩戸に開所した障害者生活介護施設です。

募集団体◇横須賀あじさい園デイサービスセンター◇
 内容・折り紙の講師
 日時・応相談
 粟田にあるデイサービスセンターです。

募集団体◇水泳スイミー◇
 内容・体育館遊びのお手伝い
 日時・年に2・3回程度
 知的、重度の肢体不自由児のグループです。


ボランティア・講座への参加の申し込み
ボランティア・講座への参加の申し込み、問い合せは次の方法でお願いします
電話 046-821-1303  FAX 046-824-8110
Eメール shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp
※申し込み先が別途記載されている場合は、そちらへ直接お申し込みください。


     
はないちもんめ
はないちもんめ のシンボル画像  ある朝、横浜のKさんから電話をもらった。二十年来の友人であるKさんとは、ここ数年電話、賀状の交換は途切れていた。
 三年前にご主人を亡くして泣いてばかりいた頃、詐欺的行為に幾度かあった事、株券をごみと一緒に捨ててしまった事など当時の 動転ぶりを矢継ぎ早に話し始めた。今はお稽古仲間に支えられて、元気になったから安心してね、と言われほっとしながらも、安否 を気遣うことなくきてしまった事を詫びた。
 一日中誰ともしゃべらない日もあると言いつつ、また電話をかけてもいいかしらと遠慮がちでどこか寂しげなKさんに、近く私から 電話をかけることを約束し、次回も聞き役に徹しようと決め、電話を切った。
 久しぶりの長電話は結構疲れたが、Kさんとまた親しく付き合えることを喜んだ。周りの未亡人をうらやましがり、たまには一人に なりたいなどと勝手を言っていた私だったが、同年代のKさんの深い悲しみに触れ、身勝手な自分を恥じた。
編集後記
編集後記 のシンボル画像 ○…若者、特に学生にとって、夏はボランティアの季節だ。ベテランも新人も含めて、この夏もたくさんの若者がボランティア活動に さわやかな汗を流した。今号では、そういう若者の声を特集した。これまでに、何人かの若者にインタビューしてきた。彼らがなぜ ボランティアを始めようと思ったのか、もちろんその答えは様々だが、特徴的なことがひとつある。
○…それは、今回話を聞いた佐藤絵利香さんもそうだが(1面記事参照)、ボランティアをする親や福祉関係の仕事をする親の姿を見て、 ごく自然にボランティアを始めたという若者が多いということだ。子どもは親の背中を見て育つというが、それを実感する。それに引き 換え、給食費を払おうとしない親の背中を見て育った子どもはどうなるのか。親を反面教師として育ってほしい、と願うのは悲しい ことだ。    
(Y・T)
     
(福)横須賀市社会福祉協議会ボランティアセンター
(通称:よこすかボランティアセンター)
〒238-0041 横須賀市本町2-1 市立総合福祉会館4F
Tel:046-821-1303 Fax:046-824-8110
E-mail:shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp
     

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