横須賀市社会福祉協議会ボランティアセンター ロゴ

ボランティアニュース(136号) (平成18年12月号)

『ちょっと困ったな・・・』をお手伝いします!
京急汐入リアフリー・ボランティア
 京浜急行汐入駅では、11月の土・日曜日と最後の1週間の13日間にわたって、困っている人を手助けするバリアフリー・ボランティア事業の実証実験が、ボランティアの協力で行われました。

気軽な外出をお手伝い

バリアフリー・ボランティア  実践に先立ち、横須賀市は汐入駅周辺の地元の協力を得てボランティアを募集、48人が研修を受け、この実証実験に参加しました。
 期間中、汐入駅構内にはボランティア実施中の案内が流れ、駅前にはのぼりも立てられました。オレンジ色のエプロンをつけたボランティアが交代で構内に常駐して、「お気軽に声をかけてください。お手伝いします。」のチラシを配り、ホームの案内、切符購入の手伝い、移動の手伝い、周辺の道案内など手助けを必要とする人々をサポートしました。
 横浜から参加したボランティアは「お子さん3人連れの女性に声をかけ、ボランティア2人でベビーカーを持ち、赤ちゃんを抱き、切符を買い、ホームまで案内しました。大変喜ばれました。」と嬉しそうに話していました。
 そのほか、「私たちのお手伝いで、障害者の皆さんがもっと気楽に外出する気持ちになってもらえる」「声をかけて良いのか判断が難しいケースがある」などの感想もありました。
 事業を推進する横須賀市健康福祉総務課の渡辺孝夫主査は、「お年寄りや若い人たちが共に生き、共に支えあう社会が基本なのです。気軽に声をかけお手伝いが自然にできるようになることが一番のねらいです。」と話していました。
 今回の実証実験のまとめや、お手伝いを受けた人々に行ったアンケート調査の結果は、今後のバリアフリー・ボランティア事業に反映していくという。

バリアフリー・ボランティア事業とは・・

 国土交通省関東運輸局が地方自治体、鉄道事業者の協力を得て昨年度から進めている事業(実証実験)。駅などの公共施設周辺で、高齢者や障害者はもちろん荷物を持った人、小さな子どもを連れた人など、手助けを必要としている人々を対象に、安心して外出できるようボランティアが手助けするというもの。
 また、本来は自発的に周囲が手を差し伸べるのが望ましいが、ボランティア活動をきっかけにまず「心のバリアフリー」を浸透させていくのがねらい。
 今年度は神奈川県下では汐入駅(京浜急行)と鶴間駅(小田急)で活動を実施した。

ボランティア川柳

道端の ゴミに気づくも ボランティア (ミスターサタン)

趣味生かし 仲間と楽し ボランティア (オラ悟空)

ボランティア 出れば繋がる 助けの輪 (よこすか赤ベコ)

団塊から暖塊へ
おとうさん温もりをください
横須賀手話勉強会ひまわり会 緑綬褒章を受章
よこすかボランティアセンター登録グループ活動いろいろ 横須賀手話勉強会ひまわり会  ひまわり会(木田清隆会長)は、1970年に創立され、現在メンバーは130人。「太陽に向き合うひまわりのように、手話を通じて聴覚障害者と健聴者がいつも見つめ合い、交流を深めよう」と小学生から70代のお年寄りが、毎週木曜日の午後6時30分頃からボランティアセンター活動室で手話を学んでいる。
 今回多年にわたる活動が高く評価され、緑綬褒章の受章となった。11月16日(木)には皇居での拝謁、厚生労働省での伝達式が行われ、当日朝早くから集まった会員たちに見送られて、緊張感のある一日を無事に終えた木田会長は、「これからも細く、長く頑張っていきます」と笑顔で今後の抱負を語ってくれた。

小さな一歩 大きな実り 〜秋の足跡〜 どんぐりの絵

食事を通して家族のコミュニケーションを

「考えよう!すこやか 子育て 食べること!」

画像 よこすか福祉の輪のつどい  よこすか福祉の輪市民会議主催の「第3回よこすか福祉の輪のつどい」 が、11月4日(土)市立総合福祉会館で開催され、「考えよう!すこや か 子育て 食べること!」をテーマに、個食(孤食)や朝食抜きなど の家庭の増加と食育の必要性について考えました。
 講演した県立保健福祉大学栄養学科の鈴木志保子助教授は、朝食を 食べることとバランスのとれた食事の必要性、「おやつ」と「間食」 「補食」の違いなどについて、ユーモアと身振りを交えながら分かり やすく説明し、「忙しい毎日の中で食事の支度は大変だが、 休日の作りおきなどの工夫をはじめ、できることから始めればよい。 子どもに与えている食事と自分が子どもの頃に食べていた食事を比べて みることも大切」と話した。
 また、現代のキレやすい子やいじめの問題と食事の関係について、 「因果関係を示すデータはないが、食事は家族のコミュニケーション の場であり、幸せを得ることができるもの。家族が言う『おいしいね』 というひと言はとても大切なのでは・・・」という話に、参加者は熱心に聞 き入っていました。
これからが本当の出番だ

おとうさんお帰りなさいパーティー

画像 おとうさんお帰りなさいパーティー  市民協働推進フォーラム実行委員会が企画した「おとうさんお帰り なさいパーティー(おとぱ)」が、11月12日(日)に市立総合福祉会 館で開かれました。
 団塊の世代が定年を迎えるのを前に、退職者が地域社会に参加する きっかけを作ってもらおうというねらいで企画された集いで、シニア 社会学運営サポーターの吉永鴻一さんが「ふみだそう!はじめの一歩 !」と題して講演、続いて16の市民団体と3つの支援施設がそれぞ れの活動内容などをPRしました。
 講演で吉永さんは「日本は世界一の高齢社会になったが、これは決 してマイナスではない。世界に先駆けて楽しい高齢化社会を創造する チャンスを与えられたということであり、その主役は経験豊富なシニ アだ。また、子ども受難の時代にあって、子どもと親を支援育成する ことで、日本人の豊かな心を次世代に伝えていくこともシニアの役割 だ」と強調し、シニア世代は地域の資源であって、退職してからが本 当の出番だと、シニアの地域デビューの重要性を訴えました。
募集  ボランティア講座 シニア編 受講者募集
 団塊の世代といわれる55歳以上の方を対象に、これからボランティア活動ができるよう、また活動するきっかけづくりの場を目指す、全3回の講座です。シニア≠フパワーとアイデアで地域デビューしてみませんか?

○日時:1回目 2月3日(土)午後1時〜4時 ボランティア活動の基礎知識や心構えの学習、活動体験談、活動見学、ハンディキャブ車を利用した車いす体験など
 2回目 2月中の1日 ※日時は活動の種類によって異なります ボランティア1日体験(保育、環境整備、障害、グループ活動の見学など)
 3回目 3月10日(土)午後2時〜3時 意見交換会、反省会
○場所:よこすかボランティアセンター 第2活動室
○定員:20名  ○参加費:無料
募集  ボランティア講座 初心者編 〜障害者を知ろう〜 受講者募集
 これからボランティア活動を始めようと考えている方を対象に、障害者の方への理解と心構えを学び、ボランティア活動に参加するためのきっかけの場づくりを目指します。

○日時:2月17日(土)午後1時〜4時
○場所:よこすかボランティアセンター 第2活動室
○内容:ボランティア活動の基礎知識や心構えの学習、活動体験談、障害のある方との関わりについて(学習と活動見学、体験)
○定員:20名  ○参加費:無料
お知らせ  2月17日(土)ボランティア講座 入門編 開催時間
 2月17日(土)のボランティア講座入門編は、午前10時30分〜11時30分です
お知らせ  16ミリ試写室30周年記念 チャリティ映画会 トーク&シネマ
          『火火(ひび)』上映と神山清子さんのお話
 映画のモデルで、骨髄バンク立上げに尽力した陶芸家の神山さんを 迎え、「命とともに」と題した講演があります。上映会の収益は全額骨 髄バンク関係団体へ寄付されます。

○日時:1月21日(日)@午前10時〜 A午後1時45分〜 ※各回とも開場は20分前
○会場:市立はまゆう会館(JR衣笠駅徒歩5分) ※駐車場はありません
○料金:前売り券1,000円(当日1,200円) 学生700円(中学生以上)
○チケット販売:ヤジマレコード本店、プレイガイド(横須賀モアーズシティ7階)
○問い合せ先:046-849-1942 松澤
 予告 今年も開催! 「避難所体験」講座
 1月20日(土)〜1月21日(日)午後5時〜午前7時 市立諏訪小学校体育館にて実施決定
 避難所生活を体験しながら、防災・災害活動について一緒に考えましょう!(講座の詳細は、ボランティアセンターにお問い合わせください)
ボランティア募集

*申し込み・問い合わせは、ボランティアセンターへ

☆単発の活動☆

トコトコ 内容:外出介助 1月14日(日)9:45〜16:00鎌倉散策予定 2月11日(日)9:45〜16:00 ボーリング&三笠公園散策予定 知的障害のあるお子さんのグループです。

アクション 内容:外出介助 1月14日(日)9:50〜16:00横浜ラーメン博物館 知的障害のあるお子さんのグループです。

メロディー 内容:活動補助 2月4日(日)9:45〜14:00カレーライス&デザート作り 場所:総合福祉会館  ダウン症のお子さんとご兄弟のグループです。

サークルかえる 内容:活動補助 1月14日(日)9:30〜15:00 おもちつき大会&レクリエーション予定 場所:鴨居自治活動センター 2月11日(日)9:45〜15:00 カラオケ&話し合い予定 場所:障害者福祉センター

だんでらいおん 内容:外出介助 2月4日(日)10:00〜15:00 観音崎公園予定   自閉症のお子さんのグループです。

☆一芸をお持ちの方☆

●演奏、歌、ダンスなど 誕生日会やイベントで一芸を披露してみませんか。
●手芸、書道、ピアノなど 教えてみませんか。(簡単なもので構いません)

☆地区ボランティアセンターのご紹介

 横須賀市には地区を17に分けて、ボランティアセンターが設置されています。
 港南・中央・安浦・三春町・上町第1・上町第2・追浜・田浦・逸見・衣笠・大津・浦賀・久里浜・北下浦・武山・長井・大楠

 お住まいの地域でちょっとしたボランティア「ちょボラ」をしてみませんか。
 活動例:草むしり、病院での介助、家事援助など
はないちもんめ
はないちもんめ のシンボル画像  冷たい雨が降る午後、私は下校時の中学生数人の後を歩いていた。しばらく行くと小柄な女性が脇道から出て来た。女性は彼等の前を背を丸め足をひきずり、遠慮がちに通り過ぎようとした。その時「ぐずぐずするなよぉー」と罵声が聞こえた。私は一瞬身を引く思いだった。
 この時期彼等は高校進学で悩み、テストに追われ、そんな中で人を思いやるゆとりなど持ち合わせていなかったのだろう。小石をけりながら大声で歩く彼等の気持ちは、後を行く私にもひしひしと感じていた。
 道中いっぱいに歩いている彼等が道をあけてやり、あのような不快な言葉は慎むべきだった。
 いずれ一度は通る道ではあるが、私自身年を重ねて知る老いの実感ではないかと思った。

編集後記
編集後記 のシンボル画像 ○…来年から団塊の世代の定年退職が始まる。「団塊 の世代」を「ダンコンの世代」と読んで、冷や飯を食わ された女子アナがいたそうだが、それはさておき、2007 年問題などといわれて、その大量定年が社会に与え る影響は少なくないようだ。メリット、デメリットとも にあるが、日本の高齢化にさらに拍車がかかることは間 違いない。
○…「おとうさんお帰りなさいパーティー」(記 事参照)で講演した吉永鴻一さんは、経験も知恵も時間 も想像力もあるシニアこそが楽しい高齢化社会創造の担 い手であり、団塊の世代が本領を発揮するのはこれから だと、熱く話した。団塊から暖塊へ。お父さんの温もり が地域を変える。(Y・T)


ボランティア・講座参加の申し込み
電話 046-821-1303
FAX 046-824-8110
Eメール(ボランティア応募用)shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp
(講座応募用)koza@yokosuka-shakyo.or.jp

(福)横須賀市社会福祉協議会ボランティアセンター(通称:よこすかボランティアセンター)
〒238-0041 横須賀市本町2-1 市立総合福祉会館4F
Tel:046-821-1303 Fax:046-824-8110
E-mail:shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp

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